こんにちは、こなすです。
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プロローグ
長年通っていた耳鼻科クリックと歯科医院が、立て続けに閉院した。
ずっと病院はそこにあって、ずっと通い続けるものだと思っていた。
いかにも廃墟という表情を見せはじめた病院の前を通るたび、なんともいえない気分になる。
時が経つというのはこういう事なのね。
私ももう、アラフォーだもの。
新しい医者、探さなくっちゃ。
コミュ障の私は、こういうの本当に苦手である。
新しい場所、人。
あぁ誰か紹介してくれないかな、いいお医者さん。
…まって。
紹介、という言葉でふと思い出す。
“ 美容院 ”
美容院だけはそんな訳にいかない。
私が死ぬより前に無くなってしまっては困るのだ。
私の周りからありとあらゆるものが消えてしまっても。
コミュ障と美容院

美容院ってガラス張りになってる所、多いですよね。
…入りにくくないですか?
なるべく隅っこでコッソリ暮らしたいコミュ障の私には、ガラス張りのお洒落な美容院が眩しすぎるのです。
そしてイケメンのお兄さんと、キラキラのお姉さんに、どんな髪型にしたいか発表しなければなりません。
いよいよカット、となっても次は「会話」も頑張らないといけません。

私のことは、放っておいて欲しい…
想像しただけで無理です(泣)
コミュ障あるあるですよね。
子ども時代
私は小学生の低学年のころから、1人で近所の美容院に行っていました。
中学生になり、まわりがお洒落に気を使いだした頃、平野ノラみたいに前髪をうす~くするのが流行でした。
近所の美容院では、前髪をうす~くしたいと頼んでも、おかっぱのような前髪にしかなりません。
Why?
コミュ障だし、自分の気持ちがうまくいえず、あきらめの日々。
そして、環境に見あった田舎者らしい高校生に成長しました。
高校時代
高校では、運よく仲良くしてくれる友人に出会いました。
今通っている美容院は、その友人に紹介してもらったのです。
なぜ市外から来ている友人は、市内の私よりも先に行きつけの美容院を見つけていたのだろう。その行動力を分けておくれよ。
その美容院は、ガラス張りではなく、スタッフは女性のみの、こじんまりとしたアットホームな雰囲気のお店でした。
友人と一緒に来店したため、会話もスムーズにすることができました。
ありがたい!
その時はまさか、アラフォーになる現在まで通い続けるとは思いませんでした。
人生と共に
成人式や友人の結婚式など、いろいろなイベントもありました。
地元を離れて暮らしていた時期もありましたが、帰省のタイミングでまだその美容院に通い続けていました。
もう他の美容院に行けなくなってしまったのです。どんな髪型にするかって、どうやって発表するんだったか思い出せません。
もはやカットもカラーも、トリートメントもおまかせだから。
そして息子が産まれ、親子2代でお世話になることになりました。
肌の感覚が敏感な息子、美容院デビュー
息子は2才で美容院デビューしました。
心配だったのは、息子は皮膚や匂いの感覚が非常に敏感だということです。
切った髪が落ちてきて肌に触れたら、大暴れするでしょう。
ダメもとでお願いすると、快く引き受けてくださいました。
いよいよカットの日、美容師さん2人と私と3人で、絶対に肌に髪の毛を落とさない作戦決行です!
美容師さん1人がカットします。
残りの2人でカラー見本の下敷きのようなものを持ち、カットした髪をキャッチします。
しかし、どう頑張っても少し取りこぼしてしまいます。
結果、息子大泣き!
泣いて濡れた顔にたくさん毛がくっついてしまいます
でも、大人3人で頑張っていることを感じてくれたのか、暴れることはなく、必死に耐えてくれました。
なんどか通ううちに、美容院の雰囲気にもなれ、下敷き様のものが無くてもカットできるようになりました。
皮膚の感覚や匂いの感覚に敏感なのは、自閉症の症状にもあるそうです。
他にもおもちゃを並べたり、クルクル回るものが好きだったり、ルーティーンと違うことが起こるとパニックになったりという症状が。
HSC、ひといちばい敏感な子かもしれません。
少しだけ専門家の先生に診てもらったことがあります。
それも個性だよって言われました。
なるほど、確かに。
子どもの嫌がることをなるべく排除して、大丈夫だよと伝えたことが克服につながったと思います。
専門家の先生も驚くほどの回復ぶり。
本当に協力してくださった美容師さんには感謝しかありません。
ありがたい!
そして、親子2人現在も通い続けています。
最後に
2ヶ月に1度、何気なく通っている美容院。
そのありがたみを感じる今日この頃です。
いつか無くなってしまうなんて考えたくないけど、そのまえに美容師さんに新しい美容院、紹介してもらえばよくない?
おわり
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
では、また!
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